劇場版 幼女戦記感想 血の涙を流しながら立ち向かうメアリー・スーは美しい
幼女戦記が2017年3月のアニメ終了から約2年の時を経て、「幼女の皮を被った化け物、ターニャ・デグレチャフ」が帰ってきた。
相変わらず、戦場で光る碧眼が美しい。
アニメ第12話では、最後の最後で終戦のチャンスを逃し、フランソワ共和国残党に徹底抗戦を宣言され、更なる戦争へと突入してゆく。
そして最後はターニャによる存在X(神)への宣戦布告と共に、劇場版へ・・・
憎悪の火は、全て消し去らねばならない。
劇場版 幼女戦記 感想↓
第二〇三魔導大隊のターニャ(悠木碧)始め、ヴィーシャや各中隊長・隊員による映画鑑賞上での注意から幕を開ける。
ミニアニメの「ようじょしぇんき」の様な可愛いキャラクター達が、物騒な言葉を交えてのアナウンス。
ここから「劇場版 幼女戦記」は始まっています。
上映時間には一時も遅れずに、座席に着席しましょう。
周りが敵だらけの帝国。(ターニャは帝国軍人)
最初はフランソワ共和国との戦闘から。ド・ルーゴ率いる敵軍の策にハマるも、敵本拠地を直接叩くというゴリ押しで、華麗に勝利をもぎ取ります。
しかしここの戦闘シーンは、全体で見たらほんの軽いジャブ。
最初から迫力満点の戦闘シーンでしたが、これは約2年ぶりのご挨拶という事で。
協商連合との戦闘はここで終わりましたが、本当に第二〇三魔導大隊が終始、敵を蹂躙するシーンの連続。
敵の策にハマったハズなのに「蹂躙」という言葉しか出てこない。
しかし全体を通しても、とにかく戦闘が多かった。絶えず弾が飛んでいる。
舞台が戦争だから当然と言えば当然なのだが、大体の作品が大半を戦闘などで占めてしまうと、嫌になってしまうものだと思う。
だが、この映画ではそんな事は全く無い。皆無と言ってもいい。
戦闘シーンの合間にある、丁度いいタイミングでの政治のシーンや、
敵(ルーシー連邦)の首都を爆撃で陥落させてからの、帝国の国旗を持って凱旋し、国家斉唱するという思い切りの良さも忘れない。
監督の上村奏さんと、脚本家の猪原健太さんのセンスが光り、観ている私達を飽きさせてくれない。
メアリー・スー
そして今回の「劇場版 幼女戦記」で話の核となるメアリー・スー(戸松遥)
父をターニャに殺され、更には父にプレゼントした機関銃を奪われた。
アニメ版でそれが理由から、復讐の念に燃えるメアリーのシーンがありましたよね。
そんな彼女が成長して義勇兵に志願し、映画では多国籍軍の第42飛行師団として、怨敵のターニャと再び相まみえる事となりました。
元々持っている底知れない魔力と、存在X(神)への祈りによって、金色に変わる瞳。
とんでもない程の迫力と、破壊力満点の攻撃を繰り出し、ターニャを襲う。(名前は光学術式で合ってるかな?)
空戦で空を飛びまわったり、銃撃時のSEには臨場感も合わさり鳥肌が立つものがあった。
だが更にメアリーの砲撃時のSEは独特な音が最高で、それが本当にかっこよかった。
メアリーは目に狂気を宿しターニャとの戦闘中、常に瞳孔が開きっぱなし・・・。
最後のシーンで、燃え盛る炎をバックに血の涙を流しながら、ターニャへと立ち向かう姿には、狂気を超えて美しさを感じた。
そして復讐に駆られ、もがくメアリーの姿に感動すら覚えた。
戸松遥さんの演技も脱帽ものです。
そんで、あんだけ弾を喰らって死亡せずに生きていたんだから、まだ彼女の復讐の炎は燃え尽きていない様ですね。流れを考えれば生きているのが不思議で、あのまま死んでいたら綺麗に纏まっていたとは思う。
だが、生きていて嬉しい気持ちもあるから少し複雑な気分・・・。
命令を無視したり、かなりの感情型なキャラで、「軍人としてどうなの?」と言われてしまえば何も言い返す事ができないが、私個人としてはメアリー・スーというキャラクターが大好きである。(上官のドレイクさんの苦労が計り知れない)
是非とも、スピンオフとかで彼女を描いてくれたら嬉しいです。
あと最後に、メアリーがマリア像?石像に向かって微笑んだのは何故なのでしょうか?考察した方がいたらぜひ、教えて下さい・・・。
エンディングでは、ターニャは前線から遠ざかり、後方部隊(支援系?)へ。
ターニャはそれが嬉しくて嬉しくて、嗤っちゃって嗤っちゃって・・・。
そしてアニメ、エンディングテーマの悠木碧さんが歌う「Los! Los! Los!」 が流れる。
ここ一連の流れと「Los! Los! Los!」 が流れ出してから、本能的に鳥肌が立ちました。
いつ、何度聴いても神曲ですなぁ。
曲が明けて、でもやっぱり最後はまたいつもと同じオチになりましたとさ・・・。
そういえば、新設のサラマンダー部隊を束ねる事にもなりましたね。
エンドロール主題歌はMYTH & ROI「Remembrance」
静寂な雰囲気のメロディーが凄く好き。サントラを買う事に決めました。
幼女戦記らしからぬ儚げな感じですが、劇場版を締めくくるに相応しい神曲。
最後にまとめると、「劇場版 幼女戦記」は普通に面白い。
ターニャ「映画を観に行く他に道はない。それだけです!」
正しくその通りである。
公開劇場 一覧
週替わり特典
5週に渡る入場者特典を公開!
— 「幼女戦記」アニメ公式【劇場版Blu-ray&DVD好評発売中!】 (@youjosenki) 2019年1月25日
原作カルロ・ゼンによる書き下ろし小説、コンプエースにて連載中の東條チカによる描き下ろしコミック、さらに「劇場版 幼女戦記」関係者による「スタッフ本」も!
「劇場版 幼女戦記」は2月8日(金)全国ロードショー#youjosenki
詳しくはhttps://t.co/4QH8stMbD1 pic.twitter.com/M5hR60gF4e
では読んで頂き、ありがとうございました。
面白かったので、2週目以降も観に行く予定です。