かぐや様は告らせたい12話感想 白銀御行は今期で最高にカッコいい主人公で間違いない【アニメ】
笑いあり、感動あり!
白馬(チャリ)に乗った白銀御行は紛れもなく王子様であり、お姫様(四宮かぐや)を絶望から救い出す最終回は最高であった。元々のアニメの面白さと相まって、2019年冬アニメの覇権を確固たるものにしましたね。
かぐや様は告らせたい 最終回 感想↓
四宮かぐやは一度も花火大会に行った事がない。
花火とは家の中から窓越しで観るものであり、それもあってか夏の思い出もない。
今回の生徒会メンバーで行く花火大会も、家の外出禁止によって行けなくなってしまった。
かぐや様を花火大会へ向かわせる為に変装した早坂。
上手く本家の執事を欺き、指先に「キラリ」と光るネイルが、「ニヤリ」と心の中で微笑む早坂を表している気がした。この場面で表情は確認出来ないが、もしかしたら、ポーカーフェイスの早坂は本当に笑っていたのかもしれないですね。
しかし、早坂の魅力が溢れている最終回だった。
花火大会へ行けなくて絶望したかぐやに「白銀も同じ。会えない分また―」と、優しい言葉を投げかけたり、家の脱出を手引きしたりなど、かぐの背中を押してあげる彼女に凄く魅力を感じる。家系からの忠誠もあるのかもしれないが、それ以前にかぐやの良き理解者で気難しいかぐやに親密に寄り添っていると思う。
タクシーに乗り込むが、交通規制で道路は渋滞。
タクシーを降りて自分の足で向かうかぐや。四宮の家に続いて、またもタッチの差でかぐやとすれ違ってしまう白銀。
降りたかぐやの前に映るのは、初めて窓の中以外から見た花火が。
ビルで隠れてしまっていたが、かぐやにとっては一瞬足を止めるほどの綺麗さだっただろう。だが違う。隣に生徒会のメンバーが…そして何より白銀がいない。
そして、かぐやの想い虚しく、花火大会には間に合わなかった…泣きじゃくるかぐや…
だがここで白銀がかぐやを見つけ出す。
呆気に取られるかぐやの腕を引きタクシーに乗り込む。延期していた別の花火大会へ―
最初にかぐやを乗せていたタクシーを再び手配し、偶然だろうが憎い演出をする石上、かぐやを後押しする様な追い風となってタクシーへ乗せる藤原、事情を察知し「会社には内緒ですぜ」と車をかっ飛ばすタクシー運ちゃん、そして何より白馬(チャリ)に乗った王子様が迎えに来たりと、ここに居る全ての人間がかぐやの味方だ。
それにしても、ラーメン四天王のJ鈴木が良い味を出しすぎている。
さながらハリウッド映画に出てきそうな、ここ一番で機転が利いて物語を大きく前進させる登場人物である。今期で一番カッコいいモブキャラである事は間違いなく、そしてこの人は一体、どんなラーメンの食べ方をするのだろうか?そこまで気になり出してしまう最高のモブキャラであった。
仮にもしこれで花火に間に合わなくて失敗だったとしても、かぐやの白銀への想いはもうは止まらないだろう。
迎えに来て、メンバー全員が出迎えてくれた事に意味があると思った。
明けて新学期。
あの夜に見せた、かぐやへの歯が浮くようなセリフは本人曰く、黒歴史だったらしい。
更にあの夜、私達が見ていた白銀はかぐやと言う、白銀好き好きフィルターを通して見えていた白銀であり、実際は見つけ出した嬉しいテンションと、腕を引いて走っていた場面も余していたもう一方の手はルンルンだった。
※左がかぐやの好き好きフィルター越しで、右が実際の白銀である。
しかし、たとえあのドラマティックな場面が、フィルター越しの白銀でなくてもカッコいい事には変わりないと思う。
白銀御行と言う男は、男も惚れる要素を兼ね備えていると花火大会で改めて思い知らされた。嫌味がなく、努力家で魅力的で好きになる要素が沢山詰まっている。声優の古川慎さんの演技も素晴らしく、このまま古川さんのファンにもなってしまいそうだ。
そして、その男に惚れているかぐやは私達が見えているものより、もっと彼がカッコよく映っているに違いないだろう―。
痛い発言をした事を悔やむ白銀と、好き避けしてしまうかぐや。両者とも噛み合わない理由を交差させてしまう…。
藤原書記の天真爛漫に振る舞う「アスタリスク」や「デルタ」に翻弄されつつも、二人は藤原千花と石上優を排除(撃墜)。そして遂に、星を一つずつ並べた白銀とかぐやの一騎打ち―。二人の身体と想いは正面衝突した―
結果から言うと、かぐやは白銀も故意じゃなく撃墜してしまった。
ここの言葉の受け取り方に惜しさも覚えましたが、これで良かったと思う。
もう少し二人のぎこちないやり取りを見てもっと悶絶したがったが、そこまで進展してかぐやが「好き」という感情を白銀に悟られてしまえば、もうこそばゆいやり取りは見れなくなってしまう。「相手が自分の事を気になっているかもしれない」そんな妄想止まりならば良いが、それが確信に変わってしまえば、という事だ。
つまり、2期が無くなってしまうと言うこと。原作ではどの程度進展しているか分かりませんが、私はもっともっと「こそばゆい感じ」を見ていたい。だから、あの寸前で白銀が勘違いして飛び出したのは、まだまだ終わらないという意味で良かったと思う。
あのまま勘違いしなければどうなっていたかも気になるけどね。
かぐや様は告らせたい 感想↓
観ていると自然に笑みがこぼれ、白銀御行と四宮かぐやの恋の駆け引きにこそばゆさを感じ、書記ちゃん(藤原千花)の訳の分からない可愛さに癒される事は必至だろう。
2019年冬アニメ。
ちなみに私は「かぐや様は告らせたい」が今期の覇権だと思っている。
あらすじ
家柄も人柄も良し!! 将来を期待された秀才が集う秀知院学園!! その生徒会で出会った、 副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが… 何もないまま半年が経過!! プライドが高く素直になれない2人は、 面倒臭いことに、 ”如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!! 新感覚”頭脳戦”ラブコメ、 開戦!!
OPの勢いには目を見張るものがある。
歌うのは鈴木雅之さんで別名、ラヴソングの帝王。
OPの中で見せる白銀とかぐやが隠し持つ拳銃とデリンジャーは、「かぐや様は告らせたい」の内容を上手く表現しており、もうここからアニメ本編は始まっている。
お互いにドキドキしつつも、相手への想いを先に出して仕掛けてしまえば、付き合えるだろうが、相手に上を取られてしまう。つまり、牽制しあっている状態。
少しでも隙を見せようとならば相手に小馬鹿にされてしまう。それらプライドの高さと被害妄想に近い恐れで、二人の仲は進展しない。
最初は取っ付きにくいイメージがあったが、観始めてみれば何て事はない。
それより、白銀御行のカッコよさと四宮かぐやの可愛さにクラクラとしてしまう。
そして、他の生徒会メンバーも印象強く忘れられない。
藤原千花
二人のやり取りにはクドさはない。が、ずーっと12話も観ていたらきっと飽きてしまうと思う。それだから藤原のような存在が必要だ。藤原書記は例えるならば、寿司の合間に食べるガリだ。ハンバーガーならピクルスと言った所か―。
彼女の破茶滅茶なまでの可愛さと、何を仕出かすか分からない破天荒さで、二人の恋のお話の流れを一度ぶった切る。だから元々面白い話が更に面白くなる。彼女の存在は絶対に外せない。
石上優
藤原書記をガリと例えるならば、石上会計は七味と言った所か。
あまり辛くはないのだけれど、ふとした瞬間にピリリと辛い。つまり、彼のブーストがかった毒吐きにはその場面を急激に面白くする。ネット情報だけの女性に対する偏見と憎しみはとても面白い。
この四人がバランスを上手く取り合っている。
個々で見れば個性的でアクが強いキャラクター達なのかもしれない。しかし、不思議とその一人ひとりは魅力が詰まっており、嫌なキャラが一人もいない。
もっともっと生徒会の一幕を。いや、白銀とかぐやの恋の戦略戦を見せてもらいたい。
(2期を熱望する)
では読んで頂き、ありがとうございました。
「かぐや様は告らせたい」12話、原画で参加させて頂きました!
— 牧茶@コミ1、P16a (@sasurainopink) 2019年3月30日
何卒よろしくお願いします!(*^_^*)#かぐや様 pic.twitter.com/XinqaULaAT