結城友奈は勇者である-勇者の章-感想 アニメ原稿用紙一枚半の感想文【第9回】
え!?勇者システムの改変で散華が無くなった!?
これでもう辛い思いをしながら「ゆゆゆ」を観る事は無くなったんだ!!→別の理由で辛い。
何故、主人公の結城友奈はここまで追い詰められて、視聴者も心を抉られなければいけないのか――。
第1期 結城友奈は勇者である:2014年秋アニメ。
第2期 結城友奈は勇者である-勇者の章-:2017年秋アニメ。
とても苦しい、体も痛い、心も痛い、ぐちゃぐちゃになりそう…、もうおかしい!!
私はただ、みんなと毎日過ごしたいだけなのに…
弱音を吐いたらダメだ、私は勇者だから
頑張れ自分、結城友奈!勇者はくじけない!!
結城友奈は勇者である-勇者の章-
友奈の痛み
1期の最終決戦で無理な満開を繰り返し、それに比例して散華した。
生身でバーテックスの御霊に触れた事によって(勇者タッチ)、植物人間になってしまったが東郷さんの呼びかけと、乃木若葉の導きによって戻ってきた。
更には、神樹様に捧げた自身の身体が戻って来て回復した訳ではなく全身が、神樹様が作り出した仮の身体であることが判明しました。その姿となった友奈は御姿と呼ばれ、様々な『神』から好かれてしまう体質を持った。そして次々に友奈を襲う出来事が。
それは天の神の祟り。
それによって引き起こされる余命の宣告と身体の痛み、誰にも話せずに一人抱える心の痛み、神樹様を復活させる為の神婚など。どちらの道へ突き進んでも、最後にあるのは終わり…。
天の神の祟りは誰かに話してしまうと、その人にも伝染してしまうということ。
それによって風は車に撥ねられ、他勇者部部員にも軽度だが、災難が降りかかった。だから友奈は誰にも相談出来ず、ひとり追い詰められていく……。
友奈ちゃんの身体に痛々しい、祟りの刻印を見た時には気が遠くなった……
感想↓
ここまで追い詰められても友奈が見せたのは、他人を思いやる気持ち。
これでもか!という程に、追い詰められる姿から目を離したくとも離せない。
今までの明るく元気に笑う彼女の面影はない。
ただひたすら痛みに耐えて、その痛みが周りにバレない様に振舞う姿、最後の最後まで友達を想って自身を犠牲にする姿は心打たれるものがあった。彼女が辛そうに耐えるのを見る度に、こちらの胸が張り裂けるように痛んだ。
更に追い打ちをかけるが如く出てきた神婚の話。東郷さんが毎話、ぶっ飛んだ所を見せて笑わせてくれたり、他キャラに癒されるシーンが多々ある。しかし、1話の終わりではそれらが全て絶望に変わってしまう。5話までの勇者の章はそんな感じだった。
もし3期があるのならば、誰も傷付かず友奈ちゃん始め、全ての登場人物が幸せになれる話を……。ただそれだけのアニメである事を切に願う。
だが、過酷な波があったからこそ、ハッピーエンドで泣けたとも思う。それらを踏まえて、アニメの内容がただ平和に進行していくだけだとしても、泣けてくると思う。
話を戻して-勇者の章-最終話。
大満開した友奈は、歴代勇者と巫女の想いを乗せた勇者パンチで天の神を倒す。
ぐんちゃんが居た事も嬉しいし、最後に銀の三つ巴の紋章が浮かんでブーストされたのがカッコよかった。もし彼女が生きていたら勇者部であった事を比喩していたとも思うし、なぜ銀の紋章が出てきたのか分かった瞬間でもあると思う。
そして最後、全てにケリがついた友奈の「牛鬼って………」という台詞。
牛鬼は高嶋友奈だったと思う。 いや、そう思いたいな……
余談ですが、私は全ての二次元キャラをひっくるめて、結城友奈が一番好き。
では読んで頂き、ありがとうございました。
友奈ちゃんの日記 全文書き起こし
一月七日
風先輩が退院できたのはおめでたい!
みんなと居ると元気が出てくるけど、うつさないように気をつけなきゃ。
……やっぱり、口数が減っちゃう。
食欲はなかったけど、甘酒がおいしくて喉が喜んでた。
でも、家で吐いちゃった。一月九日
吐き気は酷かったけど、部室にいると心がほわほわする。
また明日って言葉が最近好き。約束すれば、明日が来るって思えるから。
できれば、ずっとこの場所にいたいなあ……。……風先輩は、温泉旅行を提案してくれたけど、今の私の裸を見たら、みんながびっくりしちゃう。とても行けない。ごめんなさい。
一月十一日(高嶋友奈の誕生日)
今日は調子がいい!しっかり休んでいるのが効いたのかも?
体を動かせて楽しかった!このまま根性でいい状態が続くかもしれない。
ほかにも体に良いことを色々と試してみよう。一月十三日
胸がとても痛くて、頭がクラクラする。多分、みんなと会話が成立してなかったかも。
体、せっかく良くなったと思ったのに……。
一月十四日
いっぱい寝て、体力を回復させなくちゃ。でも電気を消して寝るのが怖い。暗いのが怖い。そのまま、暗いモノに包まれてしまいそうで。
一月十六日
今日は夏凜ちゃんを傷つけてしまった。でも絶対言うわけにはいかない……。
ごめんなさい、ごめんなさい。とても苦しい……。体も痛い。心も痛い。
ぐちゃぐちゃになりそう……。もうおかしい……。わたしはただ、みんなと毎日過ごしたいだけなのに!
弱音を吐いたら駄目だ!わたしは勇者だから、覚悟していたのだから。
もう泣かない、頑張れ自分! 結城友奈!!
勇者はくじけない!!
とにかく夏凜ちゃんと仲直りしたいでも、本当のことは話せない。どうすればいいんだろう。
もうここでいっぱい書く。
夏凜ちゃん……私、夏凜ちゃんのこと大好きだよ、
夏凜ちゃん、本当にごめんね。
泣いた。