隠れオタク黙示録

まだまだ日の浅い隠れオタクな私がリアルの人達にバレずにこれからのオタクライフをインターネットで発信し、半隠れオタクを満喫するブログ。

 

屍鬼(アニメ版)感想 アニメ原稿用紙一枚半の感想文【第12回】

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舞台となる『外場村』は閉鎖的で土葬の習慣が残る村だ。
都会の賑やかさを100とするならば、外場村は-100…隔離されていて閑静な所。
そんな場所に不釣合いな洋館が建ち、不釣合いな家族が越してきた。
ちょうどその辺りから、村の人間が次々と死んでいき……

2010年、夏アニメ。全24話(22+2話)。

 

屍鬼(アニメ)感想↓

キーワードは『起き上がり』と『屍鬼』。

前半は屍鬼がとにかく恐ろしげで描かれている。その屍鬼に血を吸われ失血死すると、一部の人間が『屍鬼』として『起き上がり』、次々と増えていく。

「○○が死んだ!○○が死んだ!」
屍鬼が増えていくのに比例して増える死人。残された親族のリアルな叫びの連続に、心がどんよりとしてくるのを感じた。

そして、明るみとなった『屍鬼』と言う存在。
残された人間達が、犠牲となった家族の恨みを晴らす為、村を守る為に屍鬼狩りを開始する……

屍鬼

人間にとって必須の体器官が必要ない上、出血させようにも多少の切創などはすぐ治癒してしまうため殺害不可能に見えるが、一度に大量の血液を失わせれば殺害できる。具体的には、心臓に杭を打つ、大動脈の破壊・切断、首を切り落とす、脳味噌を叩き潰す、といった方法が尾崎敏夫によって挙げられている。また、血液自体は(体表で)呼吸しているため、水中に沈めて溺死させることも可能とされている(肺呼吸はしていないため、首を絞める・麻酔といったものは効果がない)。 

屍鬼 - Wikipedia

 最初は完全に"人間視点"で描かれていた。
が、人間側の屍鬼に対する認識と、屍鬼に対抗する意識が芽生えた辺りからひっくり返った。屍鬼は生前の記憶も残っており、理性や感情がある。
見知った村の人達が、自分を殺しに来る…映像では屍鬼が狩られて、ただ死んでいく残酷で惨いシーンがひたすら流れる。命乞いもすれば泣き叫ぶ屍鬼もいる。

村人から見ても、見知った人間(屍鬼)も多いはずだ。こうなってくると、どちらが善で悪か分からなくなった。そもそも『善と悪』って何だ?そんな気持ちになった。人間も屍鬼も存続を賭けた戦い、言わば戦争状態に。

 

例え話をしてみる。
プロレスで一方的に責められている方を応援したくなってくる、それが形勢逆転したら逆を応援したくなってる。
たまたまつけたテレビで高校野球をやっていて、縁も所縁もない知らない高校同士ならば、負けている方を何となーく応援してしまう。
上手い例え話ではないが、そんな感じだ…。(それの極端)
つまり、人間寄りの視点で観ていた物がいつのまにか、屍鬼寄りの視点で観ていた。そんな人も多いんじゃないだろうか。
だから沙子が生き残ったのは嬉しい。ナイス坊さん。って感じ。

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※個人的な感想です。

 

あと、こいつすこだった(松尾静)。

普通にホラー映画とかに出てきそう。

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では読んで頂き、ありがとうございました。