隠れオタク黙示録

まだまだ日の浅い隠れオタクな私がリアルの人達にバレずにこれからのオタクライフをインターネットで発信し、半隠れオタクを満喫するブログ。

 

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 感想 咲太と牧之原翔子の未来

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牧之原翔子と桜島麻衣…咲太はどちらと共に未来を生きるのか……

何て酷な選択肢なんだと思った。

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咲太がまだ中学生の時に、海で出会った年上で高校生のお姉さん。

初恋の相手であり、花楓が かえでになってしまって辛く塞ぎ込んでいた咲太を絶望から救い出した牧之原翔子。進学を峰ヶ原高校に決めたのは彼女がその学校の生徒だったから…それほどに咲太にとって大きな存在であった。

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咲太の恋人であり、お互いを支えて支えられ成長してきた桜島麻衣。

シュレディンガーの猫…学校が原因で周りが麻衣を観測出来なくなってしまった思春期症候群から観測者となる事で救い出し、それから咲太にとって唯一無二の存在。

 

幼い牧之原翔子と、お姉さんの牧之原翔子。

二人同時に存在している理由が解明されるのと同時に、どちらかとしか生きていけない事を知って選択を迫られる咲太――。

青春ブタ野郎 映画 感想↓

ネタバレ有。気を付けて。

 

牧之原翔子が登場しているだけで何だか泣けてくる。

別に原作を知っていて、展開が分かるからといったそういう訳ではない。

https://www.youtube.com/watch?v=pH9jPqJZ5dU:emebed

この予告編がその原因だった。アニメが牧之原翔子に対して、たくさんの謎を残して終了し、続編が…つまり牧之原翔子編が映画上映となったのだ。

今までのヒロイン達を考えるならば、きっと彼女も大きな問題を抱えているに違いない…それに加えて、咲太の初恋の相手というどこか特別な設定と、予告編で気持ちが完全に高ぶっていたからかもしれない。

そう考えると涙を誘うシーンは「ありすぎた」と言ってもいいかもしれない。

隣の席に座っていた人が「ズビズビ」鼻をすする音がうるさかったが、この映画の内容ではしょうがない事なんだと思った。ハンカチかティッシュは必須ですね絶対。

 

それと梓川花楓。

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思春期症候群によって梓川花楓が梓川かえでに…そしてまた花楓に戻りましたよね…。

アニメの終盤(12話)でそれらがあったので、映画でその事について内容を深めると思っていました……。しかし、90分という限られた尺の中では、かえでと花楓についても、牧之原翔子についても中途半端になる可能性があるのでやる訳ないんですよね…。

 

無駄なシーンは皆無だったし、もう無いかもしれないけど、続編に期待したい所……

それにしても、あのクッソ可愛くてブラコンの梓川かえでロスが凄まじい。改めてその現実に向き合った気がする。確かに、梓川花楓も可愛いのだが、かえでは"クッソ可愛い"であった(天使)。

 

古賀朋絵。

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過去に戻った咲太は誰かに認識してもらわなければいけない。

藤沢駅で過去の麻衣先輩と同じ様にバニー(うさぎの着ぐるみ)の格好をして人々に奮闘する。そこで現れたのが朋絵だ。「颯爽に」を追加してもいいかもしれない。

古賀朋絵編のメインヒロインでありながらも、少ない登場回数だった。しかし、それを感じさせない程のおいしいシーンで役割だったと思う。

「バリむかーッ!」かわヨ。

 

双葉理央。 f:id:Baskerville:20181126004419p:plain

なかなかの登場回数で物語にかかわっていたが、ファミレスでのニットおっぱいしか記憶にない。登場シーンを掠れさせてしまう程の破壊力があった。

 

桜島麻衣。

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葬式のシーンはどこか何とかなる。と心の中で思っていても、苦しくなって泣いてしまった。翔子ちゃんの事を思っても、咲太と未来を生きたい。という願いが溢れ出す。

牧之原翔子がこの映画でのメインヒロインだったのかもしれないけど、桜島麻衣は『青ブタ』の大正義ヒロイン。である事を色々と思わされた。彼女が居るからこその梓川咲太であった。

 

キーマンは牧之原翔子。

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牧之原翔子と生きるのか、桜島麻衣と生きるのか……

結果として咲太はどちらも零れ落ち救う事は出来なかった…観ている方も、元々どうなるかも分からず、先がまったく読めない展開からの絶望エンド……かと思われたが――

牧之原翔子は梓川咲太という男に多大な影響を与え、大きく人生を動かした。青ブタにおける表のメインヒロインは桜島麻衣だと思うが、裏のメインヒロインは牧之原翔子だと言っても過言ではないと思う。

最後は全て無かった事に…翔子と咲太は出会わなかった。

浜辺で親子が見守る中、元気に裸足で浜辺を走り回る翔子。散々、彼女の「生きたい」という悲痛な言葉を耳にして、痛々しい姿と未来に夢に思いを馳せる姿を見てきたからだろうか…麻衣が存在し元気な翔子と、もうそれだけで泣けてきてしまう。

それに加えて、咲太と翔子の記憶と想いがリンクし、全てを思い出す…

はっきり言って、最後の翔子の笑顔は反則だ。

 

映画の内容は常に考えっぱなしだった。少し難しくもあったが、エンドロールの『不思議のカルテ』をBGMに色々考える人続出だと思う。

アニメ終了から、絶望を感じる程の間があったように感じる劇場版だったが、その期間に見合う内容と満足感でいっぱいである。

 

牧之原翔子……少女が背負った夢と宿命をみんなで見届けようではないか。

 

では読んで頂き、ありがとうございました。