緋弾のアリアAA感想 アニメ原稿用紙一枚半の感想文【第15回】
「緋弾のアリア」の裏側を描くスピンオフ。
厳密に言えば、「裏側」と言うより「並行して」と言った方が正しいかもしれない。
2015年秋アニメ、全12話。OVAはありません。
"遠山キンジ"視点で物語が進む本編が緋弾のアリア、"間宮あかり"視点で進行し、本編に周波数のグラフのように重なり合うのが緋弾のアリアAA(ダブルエー)。
武偵高校には戦姉妹{(アミカ)(アミコ)}という、上級生が下級生から弟子をとる制度がある。
※ちなみに「アミカ」とはイタリア語で1.友人、友達 2.彼女、ガールフレンドという意味。ラテン語だと女友達という意味になる
時系列は両作品とも同じでありメインヒロインである、神埼アリアの戦姉妹となった間宮あかりを中心とした1年生チームの活躍を描く。
緋弾のアリアAA 感想↓
緋弾のアリアの物語を補完するものではなく、完全なる別ストーリーだと思っています。
イ・ウーからやってきた敵に対峙して、アリアは理子を。白雪はジャンヌを。あかりは夾竹桃を。など、大きな括りで見れば補完ストーリーだと思われるかもしれないが、接点こそはあるものの全然違うストーリー進行となっている。
だから、前作の緋弾のアリアを観ていなくて、いきなりAAを観始めても何も問題はありません。しかし、前作を観ていれば小ネタや、ストーリーの裏話だと分かるので観ていても損はありませんよ。
武偵高校には「下級生に舐められてはいけない」という暗黙の……もとい絶対的なルールがある。
例え留年して一つ下の学年で、学校に通わなくちゃいけなくとも、変装しなきゃいけなかったり、もの静かで大人しい先輩でも一度発言をすれば、固唾を飲んで静聴しなければいけなかったりと、これまた絶対的な縦社会なのである。
奴隷の一年、鬼の二年、閻魔の三年とはよく言ったもので、これに尊敬や憧れが加われば、実態よりもカッコよく見えてしまうものだ。
出典:f.hatena.ne.jp
だから、本編の方だと嫉妬に狂いキンジに暴力を振るったり、キンジを取り合って他のヒロインとケンカして醜態を下級生に見せてしまう事は言語道断、絶対に見せてはいけないし、尊厳ある姿を振る舞い見せなくてはいけないのだ。
なので、あかり達一年生の目に映るアリアはとてもカッコいい。
残念な部分を抜いたアリアしか目に映っていないハズ。そして前作を観ておけば、好きなヒロイン(アリア)がこんなに憧れられて、良く見られている嬉しさと気持ちよさを体感できる。
視聴者目線でも、あかりというフィルターを通してアリアを見ているからなのか、落ち着いて風格あるアリアを楽しむ事ができます。それだけでもAAを観る価値がある。
それに加え、夾竹桃と水密桃をラスボスに据えて高千穂麗や佐々木志乃、火野ライカ、島麒麟といった本編未登場のヒロイン達を堪能でき、更には風魔陽菜といった人気キャラクターの活躍も楽しむ事が出来ました。
本編を一度でも観たことがある人は特にオススメ。
ただ、作風は百合成分多めなので注意して鑑賞されたし。
緋弾のアリアAA(14)(完) (ヤングガンガンコミックス)
- 作者: 赤松中学,橘書画子,こぶいち
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2018/08/23
- メディア: コミック
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AAのアニメ鑑賞後は漫画版を読むことを強くオススメする。アリアというコンテンツ抜きにしても、橘書画子先生が描くヒロイン達はとても可愛いし普通に面白い。
感想からかけ離れてしまいましたが、よかったら観てみてくださいね。
では読んで頂き、ありがとうございました。